ツキノワグマ接近中!
- Shinsuke ORII
- 2019年8月25日
- 読了時間: 1分
更新日:2019年8月29日
もう10年前の2009年8月のこと。
登山道を歩いていると一頭の子グマに出会った。
まだまだ柴犬くらいの大きさで
この前の冬、冬眠中の母親から産まれた
当歳のツキノワグマだ。
通常この年齢の子グマは常に母グマと行動を共にする。
所謂、一番出会うと危険なパターンである。

しばらく恐る恐る遠巻きに撮影し
周りの状況を探るがどうも母グマの気配がない。
実はすぐ近くでこちらの様子をうかがっているだけなのだろうか?
母グマとどこかではぐれてしまったのだろうか?
そこは野生の掟。
我々人間には知る術がない。
ツキノワグマにとって8月は一番食べ物に困る季節だ。
秋の実りはまだまだ1ヶ月も先。
この子グマも石を引っくり返しては
顔中アリまみれにしながらアリを食べたり
登山道脇の草本類の葉っぱをしきりに食べていた。
母グマが出てきたら一巻の終わりだが
この時は登山道に座り込んで撮影していた。
この写真を撮影した瞬間でクマとの距離は10mちょっとだろうか。
この後どんどんこちらに向かって歩いてきて
ついにはピントが合わない距離まで近付いてきた。
若さって凄いものだ思う。
当時は私もまだ30歳。
母グマに勝てるとは思わないが
こんな貴重な経験はもうないと思い
子グマの行動をとにかく観察したかったのだ。
Comments